先日、とある老舗ウェットスーツ用スポンジメーカーさんから年内いっぱいを目処に事業継承をされる旨をお聞きしました。
大正8年創業だったそうで、100年以上にわたり製品開発に尽力され、昭和中期に日本で初めてウェットスーツ用のスポンジ開発に成功した老舗企業さんが時代の一つの節目を迎えられたということです。
継承先の(株)トータスさんがそのまま事業を引き継ぎ、これからもスポンジ生産、開発を継承し行っていくそうなので、ウェットスーツ用スポンジ(生地)が急にどうこうなるというわけでは無いのですが、ここ何年かは似たような話を多方から聞くことが増え、業界の変わり目を感じています。
別件ですと、ウェットスーツ用のスキンマーク(ラバー素材に入れることができるマーク)を長年に渡り製造されていたシルクスクリーン印刷業を営むとある会社さんが、ウェットスーツ用スキンマークの製造から撤退されるという話もありました。
また、これは数年前の話ですが、ウェットスーツ製造におけるマストアイテムである「工業用すくいミシン」を製造していたtreasureさんが、ミシンの設計図を台湾企業に売却され撤退されたという話もありました。
上がtreasure製すくいミシン、下が売却先の台湾企業TONY製のすくいミシン
設計図から丸々台湾へ渡ったので見た目は当然同じでミシンの性能差なども無いのですが、元々国産だったものが海外産になったことで、ミシンの部品などは海外から輸入するしかなくなり、ミシンが壊れた時などに交換する新たな部品を入手する難易度も上がり、ミシン屋さんも苦しんでいました。
ウェットスーツラボはtreasure製とTONY製のすくいミシンを両方とも保有しているのですが、treasure製の方が故障中でして、ミシン屋さんに交換用部品を探してもらう様に依頼しているものの、まだ連絡はありません。
こういった話が各所で増えている理由は一つでして、
日本国産ウェットスーツ需要の減少=日本国産ウェットスーツに関連する素材やギアの需要の減少
が起こっているからなのです。
国産ウェットスーツを着ている人は周りに大勢いるしそんな実感が湧かない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり昭和〜平成の日本のサーフィンブームはまさにバブルであり、数々のメーカーがそれに伴って躍進していった時代があり、その頃と比較すると…というのが現状です(サーフィン全盛の時代をリアルで体験されてきた方なら私以上に理解が深いと思います)。
今では考えられない様なウェットスーツの着数を、残業しながら国内で大量生産していた時代があったということなんですよね。
また、それに反比例するように海外産ウェットスーツのシェアが爆発的に増加しているという現状もあります。
ウェットスーツラボは小規模で業界の末端も末端ですので、大きなうねりの影響はあまり受けずに細々とやっていけておりますが、実は今、ウェットスーツ業界は変革期に差し掛かっているというお話でした。
2024年8月から常連の方、ウェットスーツラボでウェットスーツをお作りいただいた方に「ウェットスーツオーダー20%OFFチケット」をお配りしております。
今までも当店で二着目以降のオーダーをしていただいた方には定価の20%OFFでオーダーを承っておりましたが、ありがたいことにウェットスーツラボが多くのお客様にご愛顧いただき、購入していただいたお客様の把握のためにこの様なチケットを配布し、オーダーの際にお客様に提示していただく形を取らせていただくこととなりました。
有名ブランドさんでハイクオリティ素材のハイエンドタイプ冬用ウェットスーツをお作りになる場合、フルオーダー料金込みで¥100,000-を超えるのは当然の時代となりましたが、ウェットスーツラボでは定価で¥70,000-前後と工場直販価格な上、20%OFFチケット使用で¥70,000-のウェットスーツが¥56,000-と有名ブランドさんの半額以下レベルで購入が可能です。
是非有効活用していただけましたら幸いです。
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